おうちでお蕎麦をおいしく食べるには?(そば処 いづみ家)

世田谷駅前の街の変化をずっと見守ってきた世田谷駅前商店街で一番の老舗。
世田谷駅前に64年(2024年現在)、店を構える『そば処 いづみ家』さん。

オーナーの古市一彦さんは御年85歳。
LINEも使いこなす若々しさで現役で店に立ち続けます。

下町の漆器職人のご両親のもとに生まれ育ち、高校を卒業後、町屋にある蕎麦店で住み込みで修行。
独立を模索していた時に、たまたま新聞広告で見つけたのが今の場所の不動産情報。
前オーナーと直接交渉し『そば処 いづみ家』を開店させたそうです。

『町のお蕎麦屋さん』であることを大切にしています。

職人気質で頑固一徹のおじいちゃんかと思いきや、
「前は濃い味が好まれたけれど、今はさっぱりなつゆなんだよ。」
時代に合わせた味の変化に柔軟。

『いづみ』の屋号の由来は百人一首。
それも恋の詩というロマンティストな一面も...

みかの原 わきて流るる 泉川(いづみがは)
いつ見きとてか 恋(こひ)しかるらむ

中納言兼輔


いづみ(泉)のように湧き出るように。
商売人としての思いも込めて名付けたそうです。
(あと、修行をしたお店の一文字「い」を使いたかった。)

おちゃめに
「店の前にトレビの泉みたいな噴水を作りたいんだよ」
なんてお話もしてくださいました。

お店紹介

昭和レトロ漂うノスタルジックな店内はステップフロアになっていて、32席の広さ。
(私は油断して階段を踏み外したのでお気を付けください)

お店の前には出前で使うスーパーカブ。
出前をやめてしまったり、専用アプリを利用するお店が増える中、出前と店内営業を両方続けているのは大変ですが、変わらず電話一本でお蕎麦を届けてくれるのは地域にとって非常に心強い。

メニューは100以上!
隠れた人気メニューは夏季限定の冷やし中華だそうです。

普段は江戸弁の語り口調が耳に心地よい古市さん。
営業中は厨房で江戸弁ならではの勢いのある声になります。

長くお手伝いをしてくださるスタッフの皆さんと、数年前に長く務めた仕事を一区切りさせ店に入る決意をした息子さんと、みんなで力を合わせて切り盛りするそば処いづみ家です。

お蕎麦屋さんの秘密

お蕎麦屋さんのカレーっておいしいですよね。
御出汁でカレーを伸ばしてるからかな?って思っていたのですが、お蕎麦屋さん専用のカレー粉があるそうです。

私たちがイメージするカレー粉より淡い黄色。
油分がなくサラサラです。

このカレー粉を独自にブレンドし、そばつゆで伸ばしていづみ家ならではのカレーを提供します。
いづみ家のカレーメニューは大まかに下記のとおりですが...

  • カレーそば
  • カレーうどん
  • カレー丼
  • カレーライス

カレーライスだけは通常のカレー粉とのことなので、カレーの食べ比べに通いたくなります。

プロからのアドバイス

簡単!おうちでお蕎麦をおいしく食べるには?

市販のお蕎麦を自宅でおいしく調理するのは2つのポイントで大丈夫!

  • パッケージ通りの茹で時間を守る。
  • 茹で上がったら、冷たい流水で手早くしめ、ぬめりをしっかり取る。

「茹でたて、揚げたて、出来立てが何でも美味しい。それに勝るものはないよ。」

【蕎麦と天ぷら いづみ家】

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷3丁目1−26